amoのひねくれ記

しがないアイドルヲタクがあれこれと綴っていくブログです

寛大なヲタクでありたいねって話

こんばんは。

 

このブログを読んでくれている人が過ごしている時間が、朝なのか夜なのか、それとも昼なのかはわからないけど、今は2019年10月14日の23時46分なので、こんばんわ。

 

このブログを読んでくれてる人はだいたいもう知ってることだと思いますが、ソルリが亡くなりました。

 

突然の出来事すぎて、今文字をタイプしているこのときも「えっまじなん?」と独り言を漏らしてしまうほど、実感が湧いていません。

 

しかし、実感が沸かない一方で心の何処かでは「とうとうやってしまったか...」と思ってしまった部分も。

 

私の他にもこう思った人は、たくさんいるんじゃないのかな?よくわからないけど。

 

だって、ソルリは長い間ずっと精神的に追い詰められていただろうから。

 

彼女の訃報を受けて、様々な感情が頭の中を駆け巡り、この感情を言語化して誰かに伝えないとソルリの死があまりにも悔しくて、ずっと魚の骨が喉に刺さったような心地悪さを個人的に感じてしまうから、だから、こうやって書いているのです。

 

勝手に思ったことをベラベラと述べていきますが、もうここまで読んでくれたそこのあなた。

できれば、最後までお付き合いください。

 

まずは、何かの拍子でこのブログを見つけてしまい、たまたま暇だったから覗いてみてくれた人にもわかるようにザッとソルリの紹介を。

 

私が大好きだったアイドル、ソルリ。

本名:チェ・ジンリ

1994年3月29日生まれ。O型。

ソルリの漢字表記は「雪莉」(雪梨という説もある)

その名の通り、雪のような真っ白な肌で、背が高く、目尻が下がった愛くるしい笑顔が印象的な女の子です。

韓国のアイドルにハマってまもない頃の私はソルリのこの愛らしいルックスと天真爛漫なキャラクターが大好きで、彼女は私にとって目の保養であり、癒しであり、憧れでもありました。

f:id:amorefati9627:20191017192115j:image

彼女は、2009年に韓国の5人組女性アイドルグループ、f(x)のメンバーとしてデビューしました。

f:id:amorefati9627:20191015185741j:image

f(x)は、多くの人がK-POPに抱いてそうな(?)「一糸乱れぬダンスを披露するアイドル」とは違い、

独特なサウンドと「それ造語なん?」と問いたくなるような歌詞、子供と大人の間を行き来するような、一言ではうまく言い表せない不思議な世界観が特徴のアイドル。

10代の思い出を彩ってくれていた、大好きなグループでした。

f:id:amorefati9627:20191015190434j:image

f:id:amorefati9627:20191015190614j:image

f:id:amorefati9627:20191015192012j:image

ソルリは、f(x)としてデビューした当時、日本年齢でまだ13歳。それよりも前の8歳のときに子役としてデビューしているので、年齢は若いけれど、芸能界でのキャリアは長いのです。

 

(これは子役時代のソルリ↓顔が既にもう出来上がってて可愛い)

f:id:amorefati9627:20191015192318j:image

ソルリは可愛らしいルックスで、とても人気があるメンバーでしたが、「態度が悪い」 「やる気がない」と批判されることも多かったです。

 

また、彼女の天真爛漫さや自由奔放な振る舞いが時には仇となり、それはそれはアンチがたくさんいたのです...。

 

デビューから5年目の2014年、ソルリはグループ活動を休止、翌年に脱退。

その後は女優の道へ進みました。

 

ソルリがグループ活動を休止・脱退してしまった原因は、主に悪質な誹謗中傷やデマでした。

(脱退に関しては女優としてキャリアを築きたい等の理由)

 

グループを抜けた彼女は、その自由奔放さに拍車がかかったかのように、SNSに一部の人達からすれば、センシティブにも見えるような内容の投稿をするようになりました。

 

その中でも有名なのがノーブラ写真。(故人を尊重したいのでここでは例の写真は上げません)

このソルリのノーブラ写真が当時、議論を醸すほど話題になったのを今でもよく覚えています。

 

その他にも、f(x)メンバーのSNSをブロックしたり、ただひたすら生クリームを飲む動画を投稿したりと、意味深な行動が目立ちました。

まあとにかく、アンチにとっては格好の標的だったと思います。

 

そして今年の6月、ソルリは自身が作詞を手がけたソロ曲で歌謡界に久しく戻ってきました。(その曲がコチラ↓)


SULLI 설리 '고블린 (Goblin)' MV

 

曲自体もMVも、彼女の少女っぽさの中にある""毒""を表現した世界観で、とても素敵でしたが、反応はそれほど.....音楽チャートでのランキングもイマイチでした。やはり、このときも否定的なコメントが彼女に寄せられました。

 

正直ソルリのことが大好きなわたしも、このときは彼女のことを意地悪な目で見てしまいました。

 

というのも、ソルリの活動休止・脱退以降、目立った活動が少なくなってしまったf(x)の他メンバーをさし置いて、さんざん迷惑をかけておいて、また音楽活動を始めた彼女が許せなかったからです。

 

グループにいたときはあんなにつまらなそうに踊ってたのに、、、他のメンバーはあなたのせいでロクに活動も出来ていないのに、、、歌とダンスより演技に集中したいから脱退したんじゃないの?と思いました。酷い時は、クズだとすら思ってしまうこともありました...。

 

しかし今日、あのときそう思ってしまったことをとても後悔しました。

 

余談ですが、私は今日の18時過ぎ頃までマッサージを受けていました。施術後、スマホを開きツイッターを覗いたら、1番見たくない、聞きたくないニュースが目に飛び込んできました。

 

 

「歌手兼俳優のソルリ(25)」

25歳、それは若々しさの中にも、大人の魅力を身につけ始めた女性の美しい年齢。

そんな華々しい時期に彼女は「永遠の25歳」となってしまった。

 

 昔から知っているあの愛らしい笑顔の写真と共に、悲しすぎる2文字で知らされた彼女の現状。

施術後に血流がよくなって、火照っていた顔の温度が一気に下がってくような、あの感覚はしばらく忘れません。

 

頭の中は、誤報なのでは?何かの間違いなのでは?いや絶対に誤報であってほしい、誤報じゃなければ膝から崩れ落ちてしまう.....と私は現実を受け止められないというより、ただただワケがわからない状態に。

 

彼女の死因が、「事務所のせいだ」「悪質な誹謗中傷のせいだ」という様々な推測が飛び交いましたが、それよりも、あの毅然として自分のスタイルを貫いていたソルリが、やりきれなくなってそういう選択をしてしまったことが、すごく悲しくて、無念で、勇気を奪われていくような気持ちになりました。

 

それから、色々と私がソルリに興味を持った日から今までのことについて考え、彼女がソロ曲を出したときに出演した韓国のTV番組を思い出しました。

それがコチラ↓


Sulli Talk About HATE Comment From Korean Netizen

「アクプルの夜」という韓国の番組です。””アクプル””とは悪質なコメントのこと。

この番組で彼女はノーブラで炎上したときのことを、こんな風に語っているのを覚えています。

 

 

「私は、私が1番楽で自然な状態で過ごしているだけなのに、多くの方々は私をおかしいと言うんです」

 

 

この言葉を聞いて、「毅然としてるように見えても本当は苦しかったんだな」と思いました。

 

ソルリに向けられる異物や悪者を見るような、世間の視線と反応、それから刺々しい言葉の数々がどれだけの間、彼女を苦しめてきたのか。

 

彼女が発したその言葉で、初めて理解することができました。

 

いや、「理解した気になった」と言ったほうが正解かもしれません。

 

ソルリが受けた傷や苦しみは結局、彼女自身にしかわからないんですよね。

 

これは、彼女に限らず全ての人に言えること。

いつも明るくて楽しそうなあの人、幸せそうに見えるどこかの誰かも、外からは見えない心の闇を抱えているかもしれないんです。

 

それを本当の意味で理解できるのも、解放することができるのも、本人のみ。

 

ソルリはアンチも多いけれど、応援してくれているファンもたくさんいますし、恐らく友人もたくさんいることでしょう。

彼女の死を事務所のせいにする声も聞こえますが、私は個人的に、事務所側は彼女に対して結構な好待遇をしていたと思います。

 

それでも、誰も彼女の死を止められることができなかった。彼女がそうまでしたいほどに苦しんでいたことも、どれだけの人がわかっていたのだろうか。

 

1番近しい家族や友人でさえも止められなかったのに、ましてファンはもってのほか...

ヲタクって無力なんだな、と思いました。

 

 

ここで、ちょっと別の人の話をします。

私は、iKONという韓国のボーイズグループを5年間応援し続けているのですが、その中でも1番好きなメンバー(生涯の推しといってもいいくらい好きなメンバー)が今年6月、違法なことに関与してた疑惑が浮上してグループを脱退し、所属事務所から追い出されるように契約解除させられました。

 

本当に本当にショックで、その件から1〜2ヶ月間ずっと少しでも気を抜くと、どこでもかまわず泣いてしまう状態が続いていました。

そんなものに手を出すほど追い詰められていたのか?

本当に辛かったんだな、かわいそう

出てくる感想はこんな表面的なものばかり。

 

そのとき、いくら大好きで応援していても、肝心なところでは何にも力になれないヲタクって無力だなと思いました。

出来ることといえば、応援すること、待つこと、それか署名活動みたいなムーブメントを起こすこととか、もうちょっと力のあるファンだったらお金や人脈を動かしたりすることもできるのかもしれませんが...精神的な問題は解決できません。

本当の意味で救ってあげることなできないんです。

 

だったらせめて、寛大なヲタクでありたい。

 

救うことができないなら、追い詰めないようにしたい、寛容的な気持ちで見守れるようになりたい、推しに限らず全ての人に対して。

 

ソルリのこと、自分の推しのことを通してそう思いました。

 

私は、ありのままの自分をまるごと認めてくれるような、そんな優しい世界は現段階ではどこにも存在しないんじゃないのかなって思ってます。

でも、認めないならまだしも、わざわざ本人に言い聞かせるように大声で否定しなくてもいいのでは?

「好きじゃないけど、まあそんな考えもあるんだな」くらいのテンションじゃダメなの? って思うんです。

 

人の命を奪ったとか、放火したとか、誰かの大切なものを奪ったわけでもないのにそんなに責める必要あるか?って思います。

もう少しくらい寛大な世の中でもいいんじゃないかなあと。

 

実は、わたしも昔は嫌いな芸能人とかがいるものならば、ツイッターでやんややんや言っちゃうような人間で、今回の件を機にとても反省しました。

 

画面の向こう側にいる人だからって、軽率に傷つけるなんて考え方はおかしいですよね。

 

自分のような、しがないヲタクが世界を変えられるとは1ミリも思わないし、そんな台詞クサくて文字を言ってるそばから恥ずかしいんですけども、せめて沢山のいい思い出をくれた推したちに恩返しをするような意味合いで、寛大なヲタクになろうと思います。

 

思ってることをそのまま文字に起こしたら案の定長ったらしくなってしまいましたが、結局わたしが言いたいのは、寛大なヲタクになりたいよねっていう話です。

 

最後まで読んでくださったそこのあなた!

ありがとうございます。

 

あなたがいつも通る道に、100円玉が多めに落ちていることを願っています。

 

最後に

ソルリ、アイドルとして私の人生に現れてくれてありがとう。

 

この声が届くことはないとわかってても言いたい。あなたという存在に出会えて本当に良かった、わたしはとても幸運なヲタクだった。

 

誰にも傷つけられない世界へもう行けたなら、どうかずっと安らかに笑っていてね。

おやすみなさい、10代の記憶の中で、1番強くて美しい女の子。あなたの笑顔を忘れないよ。

 

Rest in paradise to this beautiful soul.

f:id:amorefati9627:20191017192201g:image

영원히 사랑해 진리야.